公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

安い物価と貧しい精神

円安以前から、そもそもが日本の物価は安すぎる。
輸入に頼り、世界中から富を収奪し、搾取して、成り立っている。
一方、国内の一次産業は、常に自立できずに疲弊している。
他者の犠牲を顧みず、物の価値を軽んじ、何でもかんでも使い捨てる、大量消費社会。
この機に、補助金に頼らずとも再生産可能な、その物の価値にふさわしい価格を追求した方がいい。
物価上昇で困窮する人は手当てしなければならない。
しかし、多くの場合、「生活が苦しい」と言っても、必需ではない贅沢消費をする余裕がない、という程度にすぎない。
本当に持続可能な社会を志向するのであれば、無駄に資源を消費しない、資源を消費せずとも豊かな日々を送ることのできる社会へと転換しなければならない。
 
国内自給率を上げ、もっと足腰を鍛える必要があるかと思います。
本気で農業に取り組まない農地所有者からは農地を没収し、新規就農者に割り当てるくらいのことをするべきだと思います。農業には公共性があるから税制優遇などされているのに、そうした自覚なく、農地転用で儲けることばかり考え、ろくに生産していない農地所有者が多すぎます。農産物の価値が適正に評価されていないことが根底にあるのだとは思いますが。正直者が損をする、歪んだ世界をどうにかしなければ。