公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

明けましておめでとうございます。
 昨年は、元旦に一人会派『市民派クラブ』を立ち上げ、孤軍奮闘の一年間でした。
 体制や大勢、組織の論理に縛られず、陥らず、市民目線に立って公益を最大化するべく取り組んできました。一つ一つ市政課題に真摯に向き合い、鵜呑みにせずに自分の頭で謙虚に考え、質し、より良くなるよう、関係していとりわけ昨年は、一昨年のスポーツ推進課の横領事件に続き、いくつもの不正事案が露呈し、藤沢市政の信頼が揺らいでいます。いずれも複数年に渡ってなされた不正が露呈しているのであって、事態はことのほか深刻です。不正を犯した職員が悪人だったというだけではなく、藤沢市役所の体質そのものが異常をきたし、不正の温床となっているかに思われます。
 不正という形で膿が出るのは重篤な症状ではありますが、症状を正確に把握し、原因を突き止め、適切な治療を施すことができるのなら、快復への希望はあります。しかし、信頼回復のためには、まず、行政を透明化し説明責任を果たすということが必須ですが、藤沢市政は逆行するかの内向きの姿勢があらわになっています。辻堂や善行の市民センター再整備の建設検討委員会の会議非公開化や、議決を必要とする公職の人事議案の一部非公開化といった隠蔽体質ともとれる政策転換が相次いでいます。
 市当局は、「危機的」との認識を示し、「膿を出しきる」と意気込みを表明してはいますが、言葉ばかりで実体が伴っていません。市長を本部長とする不祥事再発防止策再構築等本部会議なるものも設置されましたが、現在の市の体質を作ってきた部長級の幹部で構成される会議が、自らの抱える問題を自覚して、自己変革に取り組むなど、おのずから無理があるのです。スポーツ推進課の不正に至っては、被害届すら出しておらず、うやむやになりつつあります。
 2017年、シガラミなき立場だからこそ、是々非々、藤沢市政再生のために取り組んで参る所存です。る市民の方々、市役所の各担当者と協働する日々でした。