公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

科学倫理

国立市議会の無責任(二小樹木移植問題)

youtu.be 一昨日、国立市議会は「二小樹木の無責任な移植プロジェクトの中止と危険な仮置き樹木の撤去を求める陳情 」を全会一致で不採択とした。 多くの議員が採決前に意見を述べた。 反対理由として、やり始めてしまったことを中止するには無理がある、と…

国立2小仮置き樹木の明らかになった危険性

9月6日の陳情審査で明らかになった下記のことからは、安全性が担保されていないことが結論づけられる。なのに、どうして、こんな危険な状態を放置できるのか?国立市当局、議会の責任が問われている。・仮置き場の地盤の安定(空洞の有無や強度)は確認して…

国立二小樹木移植騒動における無責任

国立市立国立第二小学校で起きている樹木をめぐる騒動に関し議会陳情が出されている。陳情本文 国立第二小学校改築に伴う樹木の移植・育成に関する協定書 そもそも、市当局が、このような公有財産の扱いに関わる協定を、水面下で一部市民の集まりに過ぎない…

PFOS汚染 被害拡大を放置する行政の無責任

www.jetro.go.jp 記事には、米国環境保護庁は、これまで水道水1リットルの含有量はPFOA・PFOS合算で70ナノグラム以下を安全基準としてきたが、PFOSは0.02ナノグラム、PFOAは0.004ナノグラムに変更。その理由を「最新の科学的見地を踏まえ、生涯にわたって摂…

生きているという前提

人は自分を切り離して世界を想像することができない 想像している自分は想像している主体として常にあるのだから 命を懸けて成し遂げたいと言う人は、死んでも構わない、などと本心から思ってはいない 何かを成し遂げたい人は、生きていることが前提となって…

情報の真偽

www.bbc.com 情報の真偽の判断は難しい。 どんな情報にもバイアスが掛かっている。 しかし、軍事侵略を始めた側に非があるのは明らかで、非難されたくなければ軍事侵略を止めればいい。 ロシアの態度は、まさに、盗人猛々しい、を地で行く愚行、無様でしかな…

コロナ禍の優生思想

東京都立大学・谷口功一教授の朝生発言(2022/01/29) http://jcc.jp/anohito/matter/12828/ 「世代間という話で考えた場合に、若い人にとっての1年間と高齢者の1年間というのは同じ価値があるものではないという考えがある。俗説で言われる法則で、5歳の…

自治体の独自指標と報道

www.tokyo-np.co.jp 各自治体が独自の指標で地域の特性に即した対策を講じるのは地方自治の本旨に適っているむしろしないのは怠慢それらの指標を補正することなく同列に並べて集計・比較する報道の仕方が間違っている

コロナ報道の謎

昨日の東京都のコロナ重症者数は、東京基準だと18人、国基準だと492人。 東京都は、独自基準と国基準を並記して発表している。 にもかかわらず、未だにほとんどのメディアが、東京都のみ独自基準を採用し、他の自治体は国基準で、これらを同列に並べて報道し…

実態の把握に努めよ

医療体制の逼迫に直結するから重症者数は重要ではあるが、いったん増え始めてからでは手遅れだ重症者割合が低い段階で、逼迫しないように備えるためには、一歩手前の中等症患者数に着目するべきだ

脱車社会の発想転換が必要だ

www.jiji.com EVシフトはいいが、そもそも車社会を前提とせず、車社会からの脱却を考えるべきなのではなかろうか。 環境に配慮するのであれば、必要以上に車に乗らないに越したことはないし、車など売れない方がよい。 ガソリン車よりマシだとしても、電気自…

感染の波を繰り返す自業自得

ウイルスは変異する 自国ファーストでワクチンを買い占めても、接種率の低い国で変異を繰り返せば、ワクチンの効かない変異株が生まれるのは時間の問題 世界規模のパンデミックなのだから、世界全体で連携しないのは、悪循環でしかなく、不合理極まりない

人間中心の詭弁でしかない気候変動対策

地球環境に負荷を掛けないためには、消費はしないに越したことはない 正当化しようと詭弁を弄したところで、気候変動対策と経済活性化は相容れない 最小限の消費を心掛けること、人間の活動を抑制すること、こそが迫られているのである 日本の人口は1億2610…

専門家の大衆迎合が生む退廃

www.buzzfeed.com 感染力が増し、医療体制は災害レベルだと言いながら、 「社会を全部止めるというわけには、もう今の状況ではなかなか難しいので、感染のリスク、密集しないようなところであれば、例えば映画館を静かに行く、公園を行く、図書館、あんまり…

菅政権の確証バイアス

news.yahoo.co.jp 感染症対策の基本である検査と隔離。 どちらも蔑ろにし、曖昧にしてきた菅政権。 たまたま本当の危機に陥らなかっただけで、本気で危機対応してきたわけではない。 なあなあでもどうにかなってきたために、確証バイアスに陥り、一年以上に…

コロナワクチン死者ゼロの恐怖

news.yahoo.co.jp 「副反応が強く出るのは事実で、腕が痛くなったり、熱が出たりする可能性がある」というのに、「怖がる副反応ではない」「アメリカで2億回ほどワクチンを打って死者はゼロだった」と言われると余計に怖くなるものである。 厚労省の副反応検…

統計のまやかし

www.fnn.jp 「報告の基準が海外と日本とでは異なっている。日本はなるべく数多くの副反応を報告するシステムになっている。見た医師が感覚的にアナフィラキシーだと思えば届け出ている。欧米では基準があり、ポイント制でポイントを上回れば報告するようにな…

性善説の楽観主義は危機管理の禁忌

「感染対策をしながら経済を回す」前提である感染対策が徹底できないから、社会全体に感染が蔓延するのである。 対策が徹底できずに感染拡大のフェーズに入った段階で、楽観的な性善説は捨てなければならない。 感染経路が追えない感染爆発に陥ったからには…

中途半端が一番の無駄

2021.1.5NHKニュース7 前回は、「接触機会の8割削減」が一貫した政策根拠となっていた。 今回は、メリハリ、限定的、集中的、云々というが、どのような論理的整合性があるのやら。 まるで夜間の会食だけが感染源かの局所的制限だが、夜間以外の会食も感染源…

解けない問いを立てる誤魔化し

www.fnn.jp 「疑わしきは被告人の利益に」「疑わしきは罰せず」とでも言うのか? 何を戯けたことを、この期に及んで言っているのだろうか。 エビデンスがなければ科学的な結論は出せないが、可能性を否定することもできない。 しかし、何をもって何を論じる…

軍事と民間の線引き

www.daily.co.jp 軍事研究は機密情報となるのであるから、学問研究の自由はない。 一方、学術研究の成果をどう利用するかは利用する側の問題である。 条件なしで助成するだけというのであれば(それが徹底できるのであれば)いいが、そもそも、憲法で軍事を…

御用学者の詭弁

www.news24.jp 誰も行かないところへ旅行するなら感染拡大リスクは低いだろう。だが、多くの旅行者は、誰も行かないところへ敢えて行きはしない。往々にして、魅力的な旅先には人が集まる。旅行シーズンは連休に集中する。政治的配慮で詭弁を呈する専門家は…

最悪想定に備えない都政の不作為

news.tv-asahi.co.jp 「この状況が4週間続いた場合、感染経路のわからない人は一日に1200人と爆発的な増加が見込まれる」とある。感染経路不明者が半分程度だとすれば新規陽性者数は2400人。東京都は、現在1日6500件の検査能力を、1日1万件に拡大すること…

微酸性次亜塩素酸水の有効性検証 望み薄

藤沢市が新型コロナウイルス感染症対策として無料配布している「微酸性電解水」は有効塩素濃度10~30ppmの微酸性次亜塩素酸水。塩素濃度が低く、有効性に根拠はあるのだろうか?数日たつと塩素濃度はさらに低下する。雑菌の繁殖等、むしろ有害かもしれない。…

致死率を抑えられたとは言い難い

5月18日0:00現在(以下の厚労省ページの数値を参考)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11373.html 日本のPCR検査陽性者数16305人、死亡者数749人、致死率4.6%(ここでいう致死率は陽性者数に占める死亡者数の割合) 海外の致死率、中5.6%、韓2.4%、台…

検査陽性率?

なぜ検査陽性率が自粛解除の判断指標になるのだろうか?無作為抽出ではないのだから、陽性率の低下はスクリーニング精度の低下、もしくは、他の病因が増えている、というに過ぎないのではないか? 毎日一定数を無作為抽出してPCR検査をするといった疫学調査…

医療崩壊の尺度は致死率・救命率

可能な限り検査しよう、という国々と、発覚した重症例を中心に、その関係者に絞って検査しよう、という日本とは、同列には扱えまい。日本の感染者数の推移は、ただ着実に増加しているということが分かるだけで、増加速度はあてにならない。 同様に、致死率も…

行政データのミスリード

検査数を陽性患者数が上回っているのはなぜだろう?東京都 4月2日 3日 4日 5日検査数 469人 551人 65人 62人新規陽性数 97人 89人 117人 143人 この検査実施人数には保険適用の検査数が含まれていないとあるので、余程保険適用の検査が増えているのでしょう…