公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

不可解な即決契約議案の審議(2022年12月1日国立市議会本会議)

youtu.be 12月1日の国立市議会本会議、矢川プラスの備品買入契約議案は、その日の内に上程、質疑、討論、採決する即決議案でしたが、たまたま傍聴したところ、かなり違和感がありました。 契約議案なのに、契約内容を確認する質疑はほぼなく、プロポーザル選…

問われる国立市議会の問題解決力

昨日、国立市議会の会派代表者会議にて、委員会の会議録検索についても議題となっていたが、まるで本気度を感じなかった。(全会一致で採択された陳情)過去15年分を議会ホームページ上の検索システムに入れるには約400万円掛かるとの試算が事務局から示され…

自治体内弁護士の存在意義

自治体内弁護士は地方自治の役に立っているのだろうか?役所が、役所を弁護させるために雇用しているとしたら、そんなものは税金の無駄遣いでしかない。弁護士にも得意分野不得意分野があるし、法解釈も様々。一弁護士の意見を普遍的なものとして鵜呑みにす…

委員会会議録ネット公開の改善を求める陳情を全会一致で採択

国立市議会2022年12月定例会本会議陳情27号採択(委員会会議録ネット検索不備改善) youtu.be 国立市民は、議会の会議録検索の対象に委員会が入っていないために、市政や議会の情報を得ることに相当な困難を強いられている。 当初、議会事務局を通じて改善を…

選管不正における第三者委員会の設置事例

下記は選管の「不正があった」事例ですが、国立市の場合は「不正がなかったことを証明できない=不正防止策(があるのにそれ)を怠った(意図があった可能性もある)」ということです。まだ不正があった証拠はありませんが、なかったことを証明することもで…

危惧される立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練

本日、国立市議会で、来年1月から予定されている立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練に関し、国の説明責任を求める意見書が採択された。 国が説明責任を果たすべきは当然だが、防衛相が訓練の目的を「技能習得並びに首都圏における大規模災害発生時の人…

国立市の公共調達の瑕疵

(前の記事)癒着を生む曖昧な公契約 - 公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学) <矢川プラス備品購入実施要領 >には「③地域特性やコンセプトを踏まえ、これからも地域への愛着が生まれ、地域全体が元気になっていくための矢川プラスへの独創的・実現可能…

非軍事・反軍事国家を目指したい

かつて無防備地域運動というのがあったようだが、なぜ廃れてしまったのだろうか(一番共感する平和運動なのに)。 我が国は軍事力を持たないし、すべての軍事を拒否し応戦しないから、我が国に対して一切の軍事行為をするな!軍事で他国を威嚇するような国と…

癒着を生む曖昧な公契約

プロポーザル方式は、優先交渉権者を選定し、その後、契約内容を交渉して契約する。 12月1日の国立市議会で矢川プラス備品買入契約締結議案が即決(議案の上程と質疑、採決を同日に行ってしまう)で可決した。 しかし、質疑や討論を聞いていると、契約内容と…

市長の執行機関に対する調査権

本日、総務省自治行政局行政課の職員と話して、選管に対する市長の責任についての理解が少し深まりました。 確認できたのは以下のようなことです。 ・市長はその権限に属する選挙事務を選管に委任している。 ・市長は市の「執行機関相互の間にその権限につき…

理念と現実の大きな落差

国立市役所、国立市議会は個人情報保護にこだわりがある。 住基ネットにも長らく接続を拒んだ。 個人情報の自己コントロール権を守るためのリスクの低減が重視されている。 不正や流出はその最たるリスクであるが、なぜだか内部統制の意識が欠落している。 …

深まる国立市の選挙事務の闇

本日判明した深刻な追加情報です。 まず、期日前投票所5か所の投票箱についてですが、これは最終日まで各所それぞれ同じ箱を使っており、各日終了後、鍵を閉めて本庁舎の地下書庫まで投票管理者が運び、翌日また運び出すそうですが、どの段階においても、鍵…

軽んじられている国立市民の票

国立市民の選挙で投じた票は軽んじられている。 月曜の陳情審査では少なくとも以下のことが判明した。 ・いつからかもわからないほど前から、選挙執行規程の不正防止策を怠っていた。 ・不正がなかったことを証明できるはずの不正防止策を怠ったために、白票…

市長の行政委員会に対する責任

12月12日の国立市総務文教常任委員会の陳情審査において、市の法務担当から、市長には行政委員会に対する指揮監督権はない、という答弁があったが、それは平時の事務においてであって、行政委員会が不適切な業務をしており、自浄能力がないのであれば、それ…

陳情趣旨説明(国立市選管の不適切開票事務)

国立市議会総務文教委員会にて、国立市選管の不適切開票事務の徹底解明・再発防止を求める陳情の審査がありました。 youtu.be 委員の方々には真摯にご対応いただきましたが、市当局の答弁でより深刻さが増したこともあり、委員会の継続審査として更に追及し…

議会制民主主義の根幹に関わる会議録の利便性

本日、国立市議会議会運営委員会で陳情審査がありました。 下記が私の趣旨説明です。 概ねご理解いただき、全会一致で採択していただけました。 予算措置が必要なため、合意形成にそれなりの時間がかかるだろう、との意見もありましたが、費用対効果は絶大で…

陳情の付託除外に見る議会のスタンス

本日、国立市議会で議会運営委員会が開催され、選管の開票事務に関する陳情が来週月曜の総務文教委員会に付託されることになりました。 付託除外となった後に該当箇所を訂正するといった前例がなかったために混乱が生じたようですが、訂正することで扱うこと…

国立市議会事務局の怠慢

12月1日上程の議題に関わる陳情の訂正願いを、二日前に出したのに(議題となるまでは訂正できることになっている。)、1日昼時点で「30日に議長には伝えたが、事務局内の決裁がまだなので正式には議長まで上がっていない」と平気で言う国立市議会事務局職員…

不正リスクと内部統制

不正検査の分野では「不正のトライアングル」というモデルが提唱されている。「機会」「動機」「正当化」これら不正リスクの3要素が揃うと不正が発生する。 不正防止の仕組みを作り不正リスクを減らすことは大切だが、不正は人がやるからに、組織としてやる…

現国立市議会事務局長の異常に長い在職年数10年目

国立市議会の現在の事務局長は今年度で10年目。 国立市の現役管理職で10年も同じ部署の同じ役職でいるのは同氏だけである。 都内26市議会の事務局長の中でも最長だ。 これが、国立市議会の独善的な異様さの一因だろうか。 地方自治は首長と議会の二元代表制…