公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国立市の公共調達の瑕疵

 
矢川プラス備品購入実施要領 >には「③地域特性やコンセプトを踏まえ、これからも地域への愛着が生まれ、地域全体が元気になっていくための矢川プラスへの独創的・実現可能な提案(提案者の強み )」を求め、「契約内容となる仕様については」「契約候補者の提案内容や協議内容を盛り込んだ形で作成する。」「提案資料および提案内容については、見積金額内で実施できることを確約したものとみなす。」とある。
にもかかわらず、契約書の仕様書には「独創的な提案」はまったく盛り込まれていない。
契約業者には仕様書に盛り込まれていない契約外のことを契約金額内で履行する義務はないし、「継続して取引する相手方に対して、自己のために金銭、役務その他の経済上の利益を提供させること」は優越的地位の濫用にあたり禁止されている(独占禁止法の2条9項5号ロ)。
しかし、プロポーザル審査においては独創的な提案が高く評価された、と市当局は議会で答弁していた。
すなわち、業者との現行の契約には、国立市に不利益となりうる瑕疵がある、疑いがある。