公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

神奈川新聞第22面 公共工事巡り口利か

『塚本氏は神奈川新聞社の取材に対し、自身の陳述書と認めた上で「議員は、納税者から要望や相談を受ければ誠実に対応する。今回はたまたま公共工事の契約行為に基づく事業者だった」と説明している。』とあります。
 市民の負託を受けた市議として、市民からの相談を受けたり、市民と市の間に立って問題の調整をしたり、市に是正を求めるといったことは当然の役割です。しかし、それは公共性のあることであるべきで、個人の利益のために議員としての立場を利用していいはずがありません。
 今回の件でとりわけ問題なのは、副議長が副市長に対して、市政にとって損失となる、ルールを逸脱することを水面下で持ち掛け、その際の口約束で契約が成立していたはずで市はそれを裏切ったと主張し、原告業者の損害賠償請求を公開の裁判で堂々と擁護していることの異常さです。
 議員には、議会での発言権がありますし、議決によって行政をチェックしたり、政策の実施を要請したり、是正を求めたりする権能が議会にはありますが、個別の市議が議員として市と何かしらの法的な契約を結ぶ権限などありません。
当時の副議長の陳述書(原告業者側証拠資料)
当時の副市長が民間人となった元副市長との会話を密かに録音した反訳(原告業者側証拠資料)
当時の副市長の陳述書(被告市側証拠資料)
質疑全文