公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

深まる国立市の選挙事務の闇

本日判明した深刻な追加情報です。
 
まず、期日前投票所5か所の投票箱についてですが、これは最終日まで各所それぞれ同じ箱を使っており、各日終了後、鍵を閉めて本庁舎の地下書庫まで投票管理者が運び、翌日また運び出すそうですが、どの段階においても、鍵は封筒などに厳封することなく裸でジュラルミンケースに入れて投票箱と一緒に保管しているとのことです。そのジュラルミンケースは常に鍵をしておらず、暗証番号のようなものもないそうです。投票箱も開け放題ですね。書庫の鍵は警備員が管理しているそうですが、全体として不正の付け入る隙だらけです。
 
次に、国立市では開票管理者は選挙管理委員長がやっていたことがわかりました。公選法には選管が選挙人から選任するとあるだけですが、国立市では委員長を開票管理者に選任していたのです(そのような市の規程があるわけではありません。)。開票所では、自分は委員長だから現場は任せている、というようなことを言っていましたが、まさに委員長が現場責任者だったのです。
 
 また、選管は選挙の度に「選挙の記録」を作成しているそうですが、公表しておらず、市長にさえも共有されていないとのことです。今回の開票事務の瑕疵も、現在に至るも、まだ市長に報告していないそうです。市長は市を統轄し代表する立場にあるのに、市の行政委員会の不祥事に関してまでも、何カ月も報告を受けていないことを放置している時点で、代表者としての責任を果たしていないことは明白です。