無防備な国立市政
国立市選管の事務局長は、当初、期日前投票の投票箱と南京錠の鍵の入ったジュラルミンケース(ケース自体の鍵はない)は各日の閉鎖後に市役所地下の書庫に送致して保管している、と言っていた。その後、投票箱は地下書庫で、ジュラルミンケースは選管事務局の執務室で保管している、と言い換えた。(これを裏付ける行政文書も開示請求したが不存在)
頑丈なジュラルミンケースであっても鍵がなければただのケースに過ぎなく、南京錠の鍵は封印されていないのだから無防備だが、夜間の保管中は別の場所に保管しているのであれば、最低限の安全は確保されていそうに思える。
しかし、昨日、国立市役所の庁舎管理を所管している庶務管財係に話を聞くと、国立市役所には駐車場に防犯カメラはあるが、庁舎内には一切ない。書庫の鍵は庶務管財係で管理しており、各課が借りに来たら貸し出し、終わったら返却されている。庶務管財係がいない時は守衛がマスターキーで開ける。選管事務局の部屋の鍵は守衛室で管理されており、最初の出勤者が持ち出し、最後の退勤者が返却することになっている。とのこと。
庁舎の鍵は定期的に更新してはおらずほとんどが旧式。選管執務室も書庫も合鍵を作ることは可能。もしマスターキーの合鍵を作れれば庁舎全てが鍵がないに等しい。
窓の戸締りは退室時にチェックしていると言いながらほとんどのシャッターサッシは下りたまま。どこかの窓を開けておき、庁舎に潜り込むことも可能。
すなわち、辿りつく間のセキュリティーは穴だらけで、投票箱とその鍵は無防備であるに等しいのである。