公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

医療崩壊の尺度は致死率・救命率

 可能な限り検査しよう、という国々と、発覚した重症例を中心に、その関係者に絞って検査しよう、という日本とは、同列には扱えまい。日本の感染者数の推移は、ただ着実に増加しているということが分かるだけで、増加速度はあてにならない。

 同様に、致死率も、肺炎等、コロナ関連死かもしれない死因でも、全て検査をしていないのだから、コロナ関連の死亡者数からは漏れている可能性が大いにある。(アメリカ同様)

 一番、意味のある数値は、陽性者の致死率だと思う(その反対が救命率だから)。感染者数が実態を反映していないとしても、感染が判明した(医療に繋がった)陽性者の内のどれだけが死んでいるのか、というのは、ありのままの事実であり、医療的コントロールの尺度となりうる。(罹患しても医療に繋がれない状態は医療崩壊。把握すらされないという状態は、もはや医療行政の破綻。)

厚労省ウェブ情報によると、
4月15日12時現在、陽性者8100人、死亡者119人(都道府県公表合計147人)、致死率1.4%(1.8%)
4月10日12時現在、陽性者5347人、死亡者88人、致死率1.6%
4月5日12時現在、陽性者3271人、死亡者70人、致死率2.1%
4月1日12時現在、陽性者2178人、死亡者57人、致死率2.6%

4月15日12現在の海外致死率、中4.0%、韓2.1%、米4.2%、仏15.1%、独2.5%、伊12.9%、英12.8%、スペイン10.4%