日本の新型コロナ対策の矛盾
「真陽性」:陽性判定の中の本当の陽性
「偽陽性」:陽性判定に紛れ込んだ陰性
「真陰性」:陰性判定の中の本当の陰性
「偽陰性」:陰性判定に紛れ込んだ陽性
「感度」「再現率」:感染者の内どれだけを陽性と判定できるかの割合、真陽性÷(真陽性+偽陰性)
「特異度」:非感染者のどれだけを陰性と判定できるかの割合、真陰性÷(真陰性+偽陽性)
「精度」「適合度」:陽性と判定した内の本当の感染者の割合、陽性判定の信頼度、陽性判定の真陽性である確率、真陽性÷(真陽性+偽陽性)
「正確度」:検査した全体の正答の割合、(真陽性+真陰性)÷(真陽性+偽陽性+真陰性+偽陰性)
参考https://www.cresco.co.jp/blog/entry/5987/
PCR検査対象者のスクリーニングの必要性
検査の感度、特異度が同じであれば、スクリーニングによって検査対象者の感染率が高くなると、真陽性が増え、偽陽性が減り、精度・適合度が上がる。当然、陽性率も高くなる。
スクリーニングは、検査数を抑えることが目的ではなく、検査対象者の感染率を上げることが目的だったはずだが、厚労省のスクリーニング基準は医者が必要とする検査すらできなくした。
一方で、クラスター対策は、無症状でも濃厚接触者を検査するので、必然的に偽陽性が増え、検査の精度・適合度は下がる。
必然的な医療現場の逼迫
過敏になった人々が検査を求めて医療機関に押し寄せることを危惧し、医療現場と新型コロナ対策(クラスター対策)を切り離す意味合いもあったのかもしれない。しかし、医者の判断を妨げるような不合理なスクリーニングに加え、感染症法の指定感染症に指定したことで、クラスター対策の陽性者は全て入院措置となり、医療現場を逼迫させることとなった。
だいぶ後になって無症候者や軽症者は宿泊施設に移すようになったが、これまで検査を徹底してこなかった上に、緊急事態宣言も遅きに失したために、感染経路を追えない市中感染は拡大の一途を辿っており、医療崩壊は避けられないように見える。