公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

中期財政フレームのミスリード

2年前、中期財政フレームが公表され、「平成29年度から33年度までの5年間に約545億円の財源不足が生じる見込みとなっており、今後の財政運営は大変厳しい状況が見込まれています」と市が喧伝したため、いよいよ藤沢市も財政が厳しいのか、と危機感があおられてきました。

しかし、先日の行政改革等特別委員会で、私の質疑への市の答弁から分かったのは、実は、財政の収支乖離は、各部課からの概算要求時点で100億円程度あるのは毎年のことで、その後の財政当局との折衝でその差を詰め、予算が確定する時には収支の均衡が図られているのであって、たまたま、2年前に初めて中期財政フレームを試算したからこれが見える化されただけのことであることが分かりました。
 
あたかも財政が厳しい印象を市は振りまいてきたわけですが、これはミスリードであったのではないでしょうか。
 
財政が厳しくなくとも、最小経費で最大効果を挙げるよう努めるのは地方自治の鉄則です。闇雲に財政の危機感をあおって行革を進めるのではなく、市民の納得を得られるよう、説明責任をしっかり果たす行革を、これからも積極的に推進するよう要望しました。

https://drive.google.com/file/d/1yogCkv6pKMgGp7NgvuvlWtpn3q6v50Ba/view?fbclid=IwAR2eMqU-wgdlsg50WNlSlDlEhbN0yw97LYsdMEw07PsAZE8bzjNHe0fYWxM