公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

ナショナリズムが生む疎外感

ソ連時代に強制移住させられた人々やその子孫の多くは、ソ連崩壊後もその地で生きている。
独立した国々は、国家としてのアイデンティティを確立するためや、独裁体制を敷くために、民族語のみを公用語とするなどナショナリズムを強めた。
ソ連時代の公用語だったロシア語を母語とする人々は肩身の狭い思いをしている。(ベラルーシやカザフ、キルギスは民族語とともにロシア語も公用語のままである。)
多民族・多文化・多言語社会(に限ったことではないが)においてはなおのこと、多様性を尊重しなければならない。とりわけ弱い立場になりがちなマイノリティへの配慮は不可欠だ。(時にはアファーマティブアクションも。)