公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

ジャーナリズムの公益性

 日本はGDP世界3位で、世界経済の恩恵に与り、国際社会に多大な影響を与えているにもかかわらず、多くの日本人はあまりに世界のことに無関心で無責任。シリアに限った事ではなく、国家規模でなされている人権侵害の大部分に日本は何かしら関係している
 しかし、そこで何が起きているのかを、国家権力が隠蔽している場合もあるし、伝える者によって伝わり方にはバイアスがかかり、正確に知ることは難しい。
 日本のジャーナリストが、日本という独特な国の立場を背負って現地に赴き、そこで起きていることを伝えることは、日本人のためならず、国際社会における日本の役割でもある。そして、ジャーナリストは国家に管理されていないからこそより現場に肉薄できる。ジャーナリストに限らず、民間人の法律の範囲における自由な活動、特に公益に叶う活動をバックアップすることは政府の役割である。
 以前、イラクで日本人青年が興味本位で危険地帯に立ち入り殺害されたこともあったが、とりわけプロのジャーナリストの活動に関し、世間が迷惑な存在扱いするというのはあまりに稚拙な感情論だ。