公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

藤沢市の本庁舎に掲示された避難経路図について

 藤沢市の本庁舎では、全ての階のエレベーターホールに同じ避難経路図が掲示されています。違うのはただ一点。何階であるかの違いだけ。  
 はたして、非常用エレベーターは非常時でも稼働しているのか?  
 非常時に、避難者が殺到する中、非常用エレベーターはすぐに来るのか?  
 この避難経路図は非常用エレベーターが万能であることが大前提となっています。そのため、非常用エレベーターが使えない場合の避難経路は全く示されていません。
(追記:そもそも非常用エレベーターは消火・救助用なのであって、避難用ではないのでご注意ください!だとすると、赤い線は何を意味しているのでしょうか?)  
 一般的には、現在地が示されれば、その地点からの避難経路が示されていると思うでしょう。これが1階の図面であることを理解するまでには時間を要します。そして、この難解な避難経路図は、9階にいながら1階をイメージしなければなりません。  
 非常時に、即座に役に立たず、むしろ誤解を生じるようなこのような標識は不適切極まりない。  
 藤沢市消防局査察指導課もこれを認め、市当局へ指導したとのことでしたが、一週間たっても何の改善もなされていません。消火器の不適切標識も一向に改善する気が見えず、藤沢市の防火管理・防災意識の低さには唖然とします。こうした市民への背信は徹底して正して参ります。