公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

不起訴原因は市の杜撰な体制か?

2016年4月に発覚した藤沢市生活援護課職員の生活保護費横領事件。
市が詐欺罪で告訴していましたが、今年2月に起訴猶予で不起訴処分となったのをご存知でしょうか?結局、逮捕すらされませんでした。



発覚当時、議会で本格的に追及したのも私だけでした。以下はその時の議事録です。
2016年6月定例会議事録
2016年9月定例会議事録

不可解な発覚の経緯、業務能力が疑われる容疑者が重用され出世していた背景、余罪の有無、共犯者の有無、組織的関与の有無、他職員の不正、、、
不正の温床となる欠陥だらけの組織だったにも関わらず、調査は不十分なまま。疑惑だらけです。
市当局は、事実解明は捜査のプロである警察に委ねると言っていたにも関わらず、不起訴で裁判とならなければ捜査資料はほぼ開示されません。
起訴猶予」ということから、被疑事実は明白なわけですが、
被害者である藤沢市役所は被害を生むような杜撰な組織運営をしていたことから、警察としても容疑者だけに罪を問うのは難しい、という判断となったのではないでしょうか?

これらのことをきちんと追及する現職議員がいればいいですが、、、