公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

議会史編さん委員会の混乱

 本日、議会史編さん委員会がありました。傍聴した方によると、とても混乱していた、とのことです。
 予算の縮減、がテーマだったらしいのですが、既に、来年度予算の計上をしておきながら、この期に及んでこんな議論をしているとは驚きです。
 資料によると、来年度予算としては約2千5百万円が計上されていますが、賃料に関しても、委員から「森谷ビル以外の検討をしたのか?」との質問が出て、事務局がその場で市長部局に問い合わせ、分庁舎に45㎡の空きが出る、との情報を得て、そちらも要検討、となる場当たり的ななし崩し。なんとお粗末な予算見積もりであることか。
 また、どのような議会史にするのか、といった基本的な方向性は一切決まっておらず、委員からは、そもそも編纂をやるやらないの議論を編さん委員会の中でするものと思っていた。改めて立ち止まって考えるべき。との意見も出たそうです。
 必要な人員体制や事務所の広さは、事業の規模や内容によるわけですが、そうした前提条件が何ら決まっていないのに、前回の事例(すなわち1億7千万円想定)に倣った予算計画となっているわけです。
 全く合意形成がなされていない上、予算を執行する立場としての体をなしていません。
 億単位の支出となり得る大事業を、こんないい加減な状態で見切り発車していいものでしょうか?
 委員会の議事運営の在り方も、ネット中継もなく、議事録の公開もしていないくせに、案の定、委員長は休憩を乱発し、本音の議論はほとんどそこでしていたそうです。