公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

PCR検査を積極的に行う必要性

論理的に考えれば、

 軽症者を全て隔離することを断念したということは、重症化を抑えながら集団免疫状態になるのを目指すということなのだろうが、だからといって検査に消極的になる理由とはならないのではなかろうか?
 重症化している場合、新型コロナであれば対症療法しかできないのだろうが、新型コロナでないのであれば他の原因を特定する動機となるのだから、検査の意味はある。
 一方、軽症であれば、新型コロナであろうが他の原因であろうが通常の風邪薬を飲んで安静にしていれば自然治癒するのだろう。
 問題は、軽症である状況で、重症化するのかしないのかの判断がつくのか?ということである。
 重症化しやすいハイリスクがあると分かっている人は重症化に備える必要があるのは自明。しかし、感染者の8割は軽症のまま治癒するというが、問題なのは、未知のウイルスであるから、リスクが網羅できていないことにある。
 すなわち、軽症者が重症化するかどうかはその過程においてはわからないのであるから、やはり、ハイリスクであろうとなかろうと、積極的に検査を実施した上で、新型コロナが陽性ならば2割の重症化の可能性に備えるべきなのだ。