公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

ソーシャルディスタンスの効果はいかほどか?

社会・経済活動の抑制が必要なのは、第一義的には医療崩壊を防ぐためである。
新型コロナは、不治の病ではないのだから、エイズ等のように絶対に感染しないように徹底しなければならない、というものではない。
封じ込めが無理なほど蔓延している状況であるのだから、例え感染経路を追えない事例が多くとも、医療が逼迫しない程度に落ちつけば、社会活動を平常に戻しても構わない。そして、悪化すればまた抑制する。中途半端に抑制し続けるよりも、韓国のように、メリハリがあった方がいいように思う。
学校を再開するにしても、マスクや手洗いの徹底を維持するのは必要だろうが、ソーシャルディスタンスだとか言って、教室で子ども同士が接触しないようにするだとか、会話をしないようにするというのは、やりすぎな感じがするし、本当に必要なことなのか?本当にそんなことが必要なほどリスクのある状況であるのなら、まだ再開するべきではない。
そもそも、感染拡大を抑えている間に国を挙げて予算や人員を注ぎ込み、検査体制や医療体制を拡充するために全力を尽くしているかといえば、現場の懸命な努力と疲弊が伝わってくるばかり。
日本の新型コロナ対策は、目的があやふやで、すべてが中途半端。
とても緊急事態宣言を解除できる状況とは思えない。