公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

埋もれるコロナ関連死

「全国各地で毎日さまざまな原因で人が亡くなり、葬儀がとり行われています。その中に新型コロナウイルスの感染による死者は、本当にいないと言い切れるのでしょうか。」
「いないと断定することはできないと思います。日本では自宅などで亡くなった場合、死因をきちんと調べていないので、何とも言えません。」(岩瀬博太郎千葉大教授)
https://news.yahoo.co.jp/…/yanagiharami…/20200229-00165230/…


肺炎は日本人の死因第4位
厚労省の死亡診断書マニュアルには「急性や慢性の別、病因となるウイルスや細菌が特定できれば記入します。」とあり、病因の特定は義務付けられていない。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/manual/dl/manual_r02.pdf

日本は死亡者数が少ないから「まだ持ちこたえている」と言うが、ありふれている肺炎死亡者の中に、コロナ関連死が埋もれている可能性は大いにある。

感染者の発見に力を入れず、検査対象者を恣意的に制限しているわけだが、果たして、制限条件は一定なのか?(一定でないのであればグラフの変遷からは何も読み取ってはならない。)ニューヨークと比較する報道が多いが、ニューヨークと同じレベルで検査をすれば、既に同じ状況なのかもしれない。恣意的に操作可能な新規感染者数を、自粛要請の根拠にしたり、非常事態宣言の判断に使ったり、まったく公共政策に説得力がない。