公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

勝算なきクラスター対策

・今年1月の中国からの訪日者数は 約92万人、前年同月比22.6%増(JNTOデータ)
・2019年12月12日から1月26日の間、中国国内では2,761人の感染が確認された(Nature (February 2020))
・1月28日に指定感染症に指定された頃には既に無症候者からの感染も報道されていた。
https://www.j-cast.com/tv/2020/01/29378258.html?p=all

見余った封じ込めの可能性

特定の地域から感染が拡がり始めたのであれば、その地域を封鎖するとか、感染者経路を負ってしらみつぶしに隔離していくとか、封じ込めのしようもある。しかし、国外から、日本全土にウイルスをばら撒かれたような状態で、無症状者からの感染拡大もあるとなれば、とても封じ込めなどできようはずもない。と1月末時点で判断が付きそうなものだが。

不合理な日本の新型コロナ対策

ワクチンも治療薬もない感染症対策としては、封じ込めてその中で自然消滅させるか、それができない事態となれば、ワクチンや治療薬ができるまで、もしくは集団免疫状態となるまで、被害を最小化するためには、医療崩壊しないように感染拡大のスピードを抑えて時間を稼ぐ、というのが基本的な戦略だろう。はたして日本の新型コロナ対策は理に適っているのか?