スケープゴートにされた「ハンコ」
河野大臣が言う「ハンコがいらなくなれば次の段階として、書面やファックスをやめたい」というのは順序が逆なのではなかろうか?
決裁印は決裁の漏れがないようにあるのであって、サインやハンコを代替する電子決裁のシステムがないのに、ハンコを廃止してどうやって決裁の漏れを防ぐのか?
内容の把握もなくただハンコを機械的に押しているハンコ決裁の形骸化は、その決裁権者の怠慢、もしくは不必要な決裁ルートに問題があるのであって、ハンコの問題ではない。
本人認証のためにサインに加えて三文判まで求めるのはまったくに無駄だが、了解や決裁のためのサインをする代わりに押印だけでいいのであれば余程効率的である。
決裁システムの効率化や強化のためにも電子決裁システムの導入を優先するべきだ。