公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

日本国憲法の自己撞着が生む皇族の悲哀

小室眞子さんは、皇族に生まれたくて生まれたわけではない。
たまたま皇族に生まれたというだけで、30年もの間、皇族であることを強いられ(15歳以降は本人の意思に基づき皇籍離脱できるとはあるものの)、皇族として務めてきたことへの対価として、1億5千万円程度の一時金は高額とは言えまい。(持って出る私有財産もないのであろうし)
 
日本国憲法において、皇族以外の国民は、どんな家系に生まれようと、個人として尊重される。皇族だけが特別扱いされている。
 
皇族は、皇族として生まれたことの宿命に抗えず、生まれながらに公人であり、皇族として生きるしかない。
 
天皇制は、皇族の犠牲の上に成り立っている。
皇族にそのような犠牲を強いることが、なぜ許されるのか、どのような論理によって正当化されるのか、私には理解できない。