公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

政党政治の時代遅れ

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投票率が低いのは、投票したい候補者がいないからで、むしろ行きたくても行けない、という有権者は少なくない。
候補者の一本化などされたら尚のこと。
多様性が尊重されるようになってきたのに、選択肢が無さ過ぎる。
支持政党の最大割合が「支持政党がない」なのだから、政党政治を前提とした選挙制度を改めるべきなのである。
議員は個人の身分であり、選挙は個人を選ぶ。
所属政党を支持しているわけではないのに、組織の論理に与して一人一人の有権者に向き合わない議員など、「支持政党なし」にとっては無用の長物だ。
候補者を絞った挙句、当選したら所属政党の言いなりでは、尚更信用ならない。(統一候補議員として擁立した複数政党に跨って活動するべきではないか)
小選挙区制の最たる弊害であるわけだが、選挙が目的化し、有権者の多様性・尊厳が損なわれている。
にもかかわらず、小選挙区制を変えることを主張している政党はほとんどない。(二大政党制を目指す民主党野党共闘を主導しているのだから、少数政党はいいように利用されているだけではないか)
投票率を上げるためには(選挙によって民主主義を機能させるためには)、選択肢を増やすことが必要だ。
例え当選しなくとも、多様な候補者が立ち、多様な声が聞こえてくるということが重要なのである。
「選挙に行こう」ではなく「選挙に出よう」という運動の方が余程意義がある。
誰もが気軽に選挙に立てる社会を目指すべきだ。
いっそのこと政党という制度をなくした方がいいのではなかろうか。(相当な割合が支持政党がないのに、政党活動を優遇する価値があるのか?)
政党に頼らず選挙に臨み、個人の責任で議員活動すればいいのである。
情報化社会において、前近代的政党政治を続けていることこそが時代遅れだと思えてならない。