公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

逃げられないウクライナの悲劇

例え侵略を受けたとしても、軍事で対抗するべきではない
例え相手が悪くても、軍事で衝突すれば、少なからぬ人が死傷する
被害を最小化するためには、国民総出で逃げる、のが一番よい
侵略者が統制された軍隊であるならば、反撃しない相手を殺すとは思えない(反撃しない相手すら殺すのであれば、もはやただの殺人集団でしかない)
一時的に占領されたとしても、この不法行為を国際社会が結束して許さず、徹底的に制裁を課せば、少なくとも国際社会では立ち行かなくなる
しかし、ここで問題なのは、こうした力による現状変更は世界中で起きていて、結局は力の論理で、理想よりも自国ファーストの打算で動く国が少なくない
核兵器禁止条約しかり
国際社会は結束して不正に対抗してくれる、と期待することができない、理想とはかけ離れた利己主義が蔓延する現実がある
強者の暴力・横暴が罷り通っている
命さえあれば、と希望を持つことすらできず、命を投げ出して抵抗せざるをえない
国際社会の不条理が、ウクライナに破滅的な自己犠牲を強いている