公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

 本日、藤沢市議会で核兵器禁止条約締結を政府に求める意見書の請願が不採択となってしまいました。
 ああ、情けない!
 以下が私の討論全文です。
https://t.co/09jZH5wXOo
 要約すると以下のようになります。
 核兵器禁止条約は、核兵器の全面的な廃絶を実現するために、核兵器は慣習国際法及び国連憲章その他の国際法上いずれにおいても違法であることを明確化し、核兵器を禁止するもの。この条約がなくとも核兵器の違法性は自明なことで、これまで国際社会が棚上げにしてきたことこそがおかしかった。
 核拡散防止条約は実効性に欠ける。
 核保有国の増加。未だに約1万5千発もの核弾頭。
 核兵器禁止条約はまさに核保有国に対して核兵器の違法性を突き付けるもので、核廃絶を核保有国に迫り、むしろ対峙する覚悟の取り組みである。
 核兵器禁止条約は、国際社会を信頼し、力による紛争解決を放棄した日本国憲法の精神に合致する。日本の国是に合致する国際社会の取り組みなのであって、本来であれば日本が先導的な役割を担うべきだった。
 核兵器廃絶平和都市宣言を制定し、核兵器廃絶を目指してきた藤沢市民の思いを代弁し、政府に条約参加をさせるべく意見書を提出することは藤沢市議会として当然である。