公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

Jアラート放送訓練で分かったこと

・今回は内閣官房消防庁からの伝達過程はなく各自治体が放送したのみ
藤沢市本庁舎内には防災無線がなく各部の総務課にある防災ラジオからのみ流れた
・本庁舎1階フロアには総務課がないため誰も放送に気が付かなかった
・具体の行動計画がないため戸惑いが見られた


 今回の訓練は音を知るためだけの目的だったらしいのですが、音も種類がいくつかあり、藤沢市ではミサイル落下の危機を知らせるアラートである旨の説明もなかったので、このアラートがどの種の意味があるのかも理解されずに、まったくもって中途半端な訓練となってしまいました。

 軍事を国防の手段とするのは日本の国是に反しますが、実際の脅威のあるなしに関わらず有事に備えることは公共の使命です。備え方は議論して洗練すべきで、備えること自体を否定するのは公共の責任放棄ではないでしょうか?危機感を煽るなと言う論調がありますが、危機感は常に持ち、どう備えるかに向き合うべきだと思います。

 訓練をやるからには実施計画を立て、実際に役立つ訓練をしなければ、単に混乱を招くだけですから、今回の教訓を生かすよう求めて参ります。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3279069.html

神奈川で一斉Jアラート訓練、各自治体バラバラの対応に市民困惑1月31日、神奈川県では、県内全域でJアラートの警報音を流す訓練を行いました。しかし、自治体によって対応がバラバラとなり、困惑する市民の姿もみられました。 1月31日、神奈川県では県内全域で全国瞬時警報システム「Jアラート」のサイレン音を流す一斉訓練を行いました。 茅ヶ崎市役所では、職員が机の下に隠れるなど、弾道ミサイルを想定した避難訓練が行われました。 藤沢市では、北朝鮮やミサイル、Jアラートなどの文言を使わず、「国民保護サイレンを放送する」とだけ告げ、市内にサイレン音を流しました。これは、ミサイルなどのキーワードが「北朝鮮への敵がい心をあおる」との批判が一部住民から出たためと藤沢市は説明しています。 しかし、結果として、「何の訓練か分からない」という声が相次ぎました。 「急に放送が鳴って・・・、まず、国民保護サイレンが何か、Jアラートっていうのが分からなくて、調べてようやく分かった」(通りがかりの市民) このほか、横浜市川崎市では「混乱をさけるため」として、サイレン音は市役所の庁舎内だけで流されました。「県内一斉」にも関わらず、各自治体でバラバラの対応となった今回の訓練。果たして意味はあったのでしょうか。 黒岩知事は・・・ 「今回はサイレン音を確認していただこうと。こういったことを聞いていただいて、頭の中でイメージしていただくことは、とても大事なことだったとは思います」(神奈川県 黒岩祐治知事)