公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

習志野市の違反率は悪化

谷岡隆習志野市議会議員のブログによると、

https://bootsman.exblog.jp/30486721/
「民間建築物の防火管理者の選任・消防計画の届出の状況について質問したところ、驚いたことに、2018年度中に届出義務があった18件のうち、期限内に届出されたのは2件だけでした。現在も無届け(違法状態)の建築物もありました。」とのこと。

昨年度の違反率は約89%。昨年8月の当方からの問い合わせで、供用時の防火管理義務違反に関する認識は得られたはずなのに、一昨年度の約67%から悪化しています。防火意識が麻痺しているとしか思えません。本来やらなければならない防火管理業務を怠ったことに対する減給処分など、責任を明らかにし、そういう意識が欠如している職員は責任ある職位・職場から降格・異動させるなどするべきです。

藤沢市もそうですが、市民の命を守るべき消防行政のこの体たらくに対し、ぞんざいに扱われている市民の側は怒るべきですが、そうした声が大して上がらないのは、街全体が病んでいる、目先の事ばかりで自暴自棄になっている、ということかも知れません。

災害のない強靭な街づくり、などできるはずはなく、そうして自然に抗うのは無謀ですが、被害を最小化できるかどうかは、日頃の備えが重要ですね。台風のような、備えることのできる災害で、死者が出るなどというのは、明らかに自治体行政の失態です。