公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」の欺瞞

「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」というのは、当事者にならない、というだけの意味か?
本当に戦争の惨禍を繰り返してはならないとの信念があるのなら、自国のことのみならず、他国で起きている戦争の惨禍も見て見ぬフリすることはできやしまい。
他国で起きている戦争の惨禍も止めなくてはならない。
まして、どちらかに加担するなどもってのほか。
そもそも、日本国憲法の立場とすれば、軍事を認める国際社会に異議を呈するべきである。
そして、世界の軍縮を主導するとともに、スイスのように紛争当事国の仲介役を務めるなど、軍事衝突の予防や解決に積極的な役割を買って出るべきだ。
だが、現実はまったくその逆で、自国のことばかりに専念して、トップクラスの軍事力を有し、国益を優先して米国と結託ばかりしているのであるから、その信念が疑われる。