公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

問われるワクチンメーカーの企業倫理

世界中でワクチンの取り合いとなっている中、どうやって日本への供給に目途が付けられたのか?
首相が直接現地に出向いて電話をする程度の熱意を示すと優先してもらえるのか?他国より高い値段を提示したのか?接種データの提供等の見返りを提示したのか?
自国の公衆衛生に責任を持つことは国の役割だから、自国民のために必要なものを優先的に入手しようと手を尽くすことは当然かもしれない。しかし、本来なら、国力にものを言わせてぶんどってくるよりも、生産拠点を誘致するなど、供給面でこそ国力を発揮するべきだ。
自国の分は自国で作り、余力があれば他国へも輸出する、ということになぜならないのか?
私企業が利益確保を優先するのも理解できなくもないが、それ以上に、全世界が窮地にある時に、営利を優先して、やれることを全てやらない、やれることを妨げている、としたら、人道上許されざる暴挙だ。
ファイザーの企業倫理を問うべきだ。