公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

独裁に集る政権私物化の共犯者

 「アベ政治を許さない!」といった好戦的なスローガンは、個人を標的にして個人を全否定するイジメのようで、生産的ではない。
 独裁国家ではないし、宗教指導者でもないのだから、安倍政権のすべての問題が安倍総理個人に由来する問題であるはずはない。
 総理大臣の立場に乗じた公私混同や権力の私物化を見て向ぬふりして、それを餌に飼いならし、利用し、私腹を肥やした者がたくさんいるのである。
 象徴的で強権的な権力装置を創り出し、その名を利用し、責任を押し付け、正当化する。独裁の多くは独裁者一人の力ではなく、権力を利用し、そのうまみを貪る、多くの利己主義者が背後に蠢いている。
 反主流派が次期政権を担えば改革や検証はできるかもしれないが、前政権の当事者は往々にして現職でないことを理由に説明責任を果たさない。
 裏で牛耳っていた黒幕を表舞台に立たせ政権を継承させるというのは、自ずと自浄作用が働いているということなのかもしれない。
 
権力の私物化をしたのは安倍で、それを許したのは自民党であり、それを支持した国民であるわけですね。(6回も選挙で審判する機会はあったのに!)許すのは、それ以上にうまみがあるか、自分も同じようなことをしているか、どちらにしろ安倍は利己主義の権化ですね。安倍に象徴されるこの国に巣食う利己主義・ご都合主義をどうにかしなければならないと思います。