福島原発廃炉作業の誤魔化し - 公共政策の倫理学（旧地方自治の倫理学）

そもそも、回収の目途も立たない燃料デブリに直接触れた汚染水が、常に環境中に漏出していることの方が余程問題で、アンダーコントロールとは程遠い。

事故処理もろくにできていないのに、未だ原発を何十基も運用し、原子力発電から手を引かないというのは無責任に過ぎる。

膨大に溜まり続ける処理水を海洋放出せざるを得ないのは致し方ないにしても、今後同じ過ちを繰り返さないという反省の上に立っているのでなければ、その影響を受ける人々からの理解は到底得られまい。

それでも、どうしようもなく処理水を海洋放出するのであれば、少なくとも、直接沿岸から流すのではなく、パイプラインを引くなどして遠洋で放出するくらいの配慮をするべきだ。