独裁は独裁者だけによって可能なわけはなく、それを支える体制が出来上がっているのである。
恐怖政治に加担している内外の膨大な人々は、加害者でも被害者でもあるが、体制とは
運命共同体。
一度加担した共犯者は、自己保身のために、容易には離反できない。
秘密警察が跋扈し、相互監視による恐怖によって自律的に組織化された社会を
民主化するのは、容易なことではない。
(外国にいる家族が客観的な情勢を伝えても、
フェイクニュースだと言って体制を擁護するのは、当然、電話も自動的に盗聴されているのだから、本心であるとは限らない。)