公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

菅政権の人命軽視、若者見殺し

高齢者の重症化や死亡の割合が多い時は危機感が強かった。
高齢者を優先してワクチン接種をし、高齢者の感染者の割合は減った。
重症者、死亡者が減ったからと、感染対策を緩めた。
感染者数は急増し、重症者が増えた。高齢者以外の世代の割合が多いが、高齢者の重症者も増えつつある。
政府は、油断した責任から逃れようとするかの如く、五輪開催の影響や甘い対策(実質的には放任状態の無為無策)と感染拡大の関係を認めず、保身のために、無為無策を継続するばかり。
本来、危機管理体制(有事の医療体制)が脆弱なこの国にあっては、医療負荷を抑える、すなわち感染者を減らす、しかないのである。有事への備えが甘いのであるから、必死に有事を回避しようとするのがあるべき姿勢だ。
経済の締め付けは社会的な死を招く、と言う輩もいるが、社会的な弱者は社会政策によって支えるべきなのである。社会政策の脆弱性は、政治・行政による人為的な問題であり、どうとでもなる。
感染対策が必要な時に、感染対策に逆行する人流を伴う経済活動を野放しにするなどというのは、正気の沙汰ではない。
現実を見誤り、過信・盲信し、五輪や経済を優先して感染拡大を甘受する、などというのは、まったくの無謀、人命軽視の誹りを免れない。