公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国家主権の資格

独裁は他国にとっても脅威だ
犯罪組織と化した国家に国家としての資格はない
国家による人権侵害には国際司法が介入できる仕組みが必要だ

しかし、それほど単純ではない。
現実社会は多様で複雑。
画一的な国家の理想像など存在しない。
少なくとも、民主主義が機能していれば、構成員による試行錯誤で修正していくことはできるだろうが、民主主義がまともに機能している国家の方がむしろ少ない。
どの国家も未熟なのに、主権などという全権を与えられても、使いこなすことができるはずもない。
みんな未熟だからこそ、それぞれの試行錯誤を尊重しているということか。
未熟なのだから、失敗することも、暴走することもある。
それぞれに目指す方向も様々。
未熟であることを前提に、やってはいけないことを明確にし、歯止めを掛けておくことが必要だ。