公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

幼児教育無償化に関する意見書についての討論

12月定例会最終日に上程された幼児教育無償化に関する意見書については下記の討論をし、賛成しました。



 議会議案第11号幼児教育の無償化に関する意見書について市民派クラブの討論を行います。
 本市が幼稚園等就園奨励費補助金の対象としている幼稚園に準ずる幼児教育施設にも様々あるわけですが、本意見書に例示されているような地域の保育・幼児教育に非営利で寄与している幼児教育施設は、家庭の負担とならないよう、認可幼稚園と大差のない利用料で運営されています。しかし、(認可外であるために)私学助成の対象となっておらず、常に圧倒的に不利な財務状況の中、運営されている方々の献身・自己犠牲によって成り立っています。
 多様な家庭状況に対応した、多様な子育て支援、発達段階に即した専門的な保育・幼児教育は、何より子どもの成長にとって必要なものです。
 しかし、非営利な幼児教育施設は、もし幼児教育無償化の対象とならなければ、利用している家庭の負担が際立つことにことになり淘汰されてしまうことでしょう。公共性のない営利的・独善的な教育施設は公的に支援する必要はありませんが、保育の受け皿や子育て支援の要素が大きい幼児教育施設に関しては、少なくとも、認可幼稚園と同等に無償化の対象とするべきなので、本意見書には賛成しますし、私学助成と同等の運営補助も行うべきであると意見を付し、討論とします。