公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

民主主義を危ぶむ刹那主義

浅い理解は行動に結びつかない
浅い理解しかできない人、浅い理解で分かった気になる人、浅い理解で満足する人、、も多い
浅い理解では本質を理解できない
本質を理解できなければ本質的な価値がわからない
しかし、そもそも、分ろうとしなければ理解は深まらない
本質には辿り着き難くとも、辿り着こうとすることで、理解は深まっていくものだが、安易な方に流れがちである
目先の安易さに溺れていたのでは本質には辿り着けない
精神力・胆力が必要
本質に辿り着きたいと欲する人と、本質などどうでもいい人とは、違う世界に生きているようなものである


目の前の生活に追われて社会の問題に目を向ける余裕もない、という人が多いのか、余裕があるけど見たくない、今楽しければそれでいい、という刹那主義者が多いのかもしれません。
これだけ混迷し先行きが危ぶまれる現代社会にあって、問題を直視せずにいられるのは恵まれている一部の人々だけかもしれませんが、日本国民全体がもう少し思慮深くならないと、世界から取り残され、気が付いた時には殺伐とした社会となっている、ということになりはしないかと危惧しています。

議員と同じレベルで有権者が議員を後押しするようでなければ本来の民主主義ではないのでしょうが、実際には議会でなされていることのほとんどは有権者に理解されていませんよね。有権者としては、自分たちの社会のことについて、よくわからないままに決められては困るはずですが、平気でいる人が多いのが現実ですし、政治に関与している人々にとってはそうして一部の人だけで決められる方が都合がいいために、敢えてそうしているということもありますね。誰しもが、有権者として、社会の在り様に対して責任があるという自覚を持つべきだと思います。文字が読めるかどうかは大した問題ではないと思います。文字が読めなければ聞けばいいですし。