公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

開票事務の欠陥!~民主主義を支える仕組みが形骸化~

 開票立会人の最初の役割は、開票場に運ばれてくる投票箱が不正なく運ばれてきたかを確認すること。入り口に陣取り、その前を係が箱の施錠を見せながら入っていく。
 確かにどれも南京錠は掛かっている。しかし、、途中で開けてまた閉めた可能性はないのか??そうした疑いを払拭する仕組みがなくてはならないはずだが何も説明がない。南京錠の鍵は封筒に入れられ投票箱の上にテープで張り付けられている。封筒には投票所の責任者の割印が押してある。だが、割印が押してある側が下になっていてめくってみなければ確認できない。割印が押してあってもうまく貼り直せば容易に誤魔化せる。昨日見た感じでは糊で貼ったのではなく、両面テープどめのようであったから、なおさら簡単に貼り直せよう。
 選管の責任者に聞いてみたら「確かにそうですね。そこまで思い至りませんでした」と。
 なんてこった!
 これまで何百回と選挙のたびに繰り返されてきたこの確認作業が、完全に儀式と化していたとは。このやり取りをしている内に全ての投票箱が通り過ぎ、封筒の裏を確認したのは74箱中1箱のみとなってしまった。開票作業の遅れを危惧して確認のし直しは求めなかったが、こんな無意味な行程を放置しているのは選挙管理事務の怠慢と言わざるを得ない。