公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国立市選管事務局長の詭弁

国立市選挙管理委員会はいい加減すぎる。
期日前の投票箱の鍵の管理に関し、開票立会人に対して「私たちを信じてもらうしかない」などと職員が言ったようだが、そもそも期日前の鍵管理に関しては投票管理者と投票立会人に責任がある。「私たちを信じて」などというから、当然、これまで違反を繰り返してきた職員らを信じることなどできない。そうではなく、規程に則りやっていると説明するべきであるし、求められればその証拠である開披済みの封筒を見せればいい。
こうした場当たり的で感覚的なことをやっているというのは、およそ行政の基本原則(法治主義、文書主義)に反している。
 立候補届の到着順を決めるくじを省略したことも、立候補届出の手引きには「受付時刻前に、2人以上の候補者が届出場所に来ている場合又は同時に到着した場合は、受付順序をくじで定めます。最初に到着した順序により立候補届出受付順序を定めるくじを引いていただきます。」と書いているのに、当日、いきなり事務局長が二回やることになっているうちの一回を省略することの了承を求める発言をし、誰も何も反応しない内に了承されたこととしてしまった。
多くの候補者はくじで到着順が決まると思っているから受付時間に合わせて争うことなく集合しているのである。
そもそも、立候補届は代理人の場合もある。省略を了承するのかどうか、候補者本人に確認しないで、本人の利益にかかわることをどうしてその場で判断できようか。
省略できるとどこかに規定されているのか、と本日事務局長に確認したところ、規程はなく、自分の判断で、これまでもそうしてきたらそうした、とのたまった。そして、到着順を決めるくじをすると書いてあるから8時半に合わせて争うことなく集合しているのに、勝手に省略していいわけないだろ、と言うと、今度はどこに2度やると書いてあるのか、と言い始めた。さらに、規程の「受付時刻前に、2人以上の候補者が届出場所に来ている場合又は同時に到着した場合は、受付順序をくじで定めます。」の「受付順序」は「立候補届出受付順序」のことだ、とも。
立候補届出順はそのまま届出番号=ポスター掲示番号となる。
何の規程もないのであれば、2回やることも、1回省略することも、恣意的に判断していいわけがない。
手引きの一行目が届出順のことであるとすれば、単に到着順で届出順のくじを引くだけなのだから、敢えて「受付時刻前に、2人以上の候補者が届出場所に来ている場合」などと書く必要がない。
まともな自治体はくじに関しても明確に規程を設けている。ご都合主義で一貫性がなく、何の裏付けもないいい加減な行政が罷り通るのは、まさに議会の行政チェック機能が働いてこなかったからに他ならないが、こうしたことを追及して問題を明らかにし、改善させられる新人議員はいるだろうか?