公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国立市の審議会公開原則の欺瞞

「国立市附属機関等の設置及び運営に関する要綱」には「会議を開催するに当たっては、開催日程、開催場所及び公開の可否等の情報を、市ホームページ等により事前に市民に周知するよう努めること。」とあるが、ほとんどの審議会が開催予定をホームページに載せていない。
市のトップページの左隅にあるイベントカレンダーを開くと上部にカテゴリーが並んでおり、「審議会」を押すと掲載している審議会は抽出される。
しかし、ホームページを所管している広報・広聴係によると、1年以上前にも要望があり、全庁的に審議会の開催情報を掲載するよう周知したが、未だに一部の審議会に限られている、とのこと。ならば、国立市の審議会はどれだけあり、そのうちのどれだけが掲載しているのかを把握しているのかと問えば、わからない、と言う。
課題があることをわかっていながら、周知したことの効果測定や現状把握を怠り、課題を放置しているのである。こういうのを「行政の不作為」と言う。
国立市政には法治主義に反する欠陥が多々あるのみならず、規程があってもそれを平気で反故にする悪しき組織文化がいたるところに垣間見える。