公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

議会は民意を反映しているか?

 昨年の核兵器禁止条約の国連採択は、人類の良識が結実した大きな出来事でした。反面、戦争を放棄し、戦力の不保持を国是とする日本が、一向に加盟の動きとならないことは情けない限りです。しかし、そうした政府の方針に抗議する市民の請願を藤沢市議会でも反対多数で不採択としてしまったことからすれば、政府の動向もあながち民意とズレているとは言えず、暗澹たる思いに駆られます。世界の動きとの隔世の感を覚えてなりません。
世界が核兵器の脅威に立ち向かっている最中、藤沢市では、姉妹都市との議会間交流の場において、出演者(議員)の一部が上半身裸になる宴会芸を見せつけるなどということがありました。およそ両市の市民に顔向けできないことを、一任された本市議長の下、平気でやってしまう非常識が藤沢市議会では罷り通っています。(昨年秋号に詳報)
はたして藤沢市議会は藤沢市民の民意を反映していると言えるでしょうか?
しばしば議員のボランティア化も提唱されますが、1000余りに上る事務事業を抱える市行政の適正をチェックすることは片手間でできるものではありません。議会制民主主義の下、市民の代わりに専念するのが議員の役割です。市民を代理する議員としての活動には常に市民に対する責任があります。市民の負託に応えるべく、すべてを知ってもらえなくとも、知らせる努力を怠らず、独善に陥ることのないように努めなければなりません。
市民から見えないところで、市民に恥ずるような、市の名誉を傷つけるようなことがなきよう、不都合な事実を隠蔽するなどということがないように、議会の一員としての役割をしっかり果たしてまいる所存です。