公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

藤沢市役所における支払い遅延

これは、現在判明している平成29年度と30年度の支払い遅延の一覧です。

https://drive.google.com/file/d/1DMF8Pk17-m_mIMCWkJdI1CphpIs2mlop/view?fbclid=IwAR0mfVaYlyQZGGeNEII8LMTYHRqBKu4OGZQgZq7pTnsnxDOU6L-Oj_AwpIM  


日額払いは支払期限の定めがなく、今回の調査では、月額払いの支払期限である翌月末までに支払われていなかった報酬等が一律でリストアップされています。しかし、日額払いも通常は数日以内に支払われているもので、遅れれば受け取る側にとっては迷惑であり、受け取る側からの訴えがあろうがなかろうが、担当者は通常より遅れたとの認識があるはずで、支払期限の定めがなくとも、これは「リスク発生時の記録表」に記載する事案だと認識されていなければならないはずです。市当局に、調査し、報告するように求めていますが、実際にはほとんどなされていないのが実態のようです。

こうした、リスク発生時の記録を課内や庁内で共有し、常に改善が図られていれば、今回発覚したように、同じミスが方々で繰り返されることなどないはずです。あってはならないのです。同じミスを繰り返さないことは、組織が組織として成立するための最低限の要素です。

結局のところ、藤沢市役所は組織としての体を成しておらず、個人的な感覚で仕事をしているということです。とりわけ、すべての市民の税金によってなされる公共事業を担う公共団体は、出資者たる市民に対する説明責任が常に問われる公明正大な組織でなければならないにもかかわらず、藤沢市役所は、感覚的でいい加減な独善によって運営されているということです。税金が適正に使われているのかどうかの検証すらできないようでは、地方自治法や公文書条例を持ち出すまでもなく、自治体として失格です。
途方に暮れる思いがします。

このような組織風土が一朝一夕にできたとは思えません。この独善的組織の中で評価されてきた者たちは、自らを客観視して、自らを正すことなどできないのではないかと危惧されます。まともな感覚を持った職員を採用、もしくはまともな若手を抜擢するなど、体制を一から立て直すか、外部の専門家に指導を仰ぐかして、意識の根本を改めないかぎり、どうにもならないレベルにあるように思えてなりません。

 平成29年度と30年度の支払い遅延の一覧 https://drive.google.com/file/d/1DMF8Pk17-m_mIMCWkJdI1CphpIs2mlop/view?fbclid=IwAR0mfVaYlyQZGGeNEII8LMTYHRqBKu4OGZQgZq7pTnsnxDOU6L-Oj_AwpIM