公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

藤沢市の怠慢

 鎌倉市はすぐに情報を更新したが、藤沢市は何の反応もない。鎌倉市は生成時40ppm、藤沢市は生成時10~30ppm。施策の整合性がなくなった方がすぐに対応するべきところ、相変わらず仕事が遅いというか、問題意識が低いというか、組織としての対応力に欠陥があるのではないか。
鎌倉市
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kiki.../jiaensosan.html
藤沢市
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/.../denkaisui.html
 
 藤沢市は、市が「新型コロナウイルスの感染拡大防止策として導入」し、市民への無料配布までしている微酸性電解水が、塩素濃度が薄いがために、国の検証機関で有効性が認められなかったことを、いつ市民に対し釈明するのだろうか?
 国は35ppm以上であれば有効とした。濃度が40ppmの鎌倉市でさえ有効期限は1週間としているところ、藤沢市は10~30ppmと低い上に有効期限を1か月としている。
 藤沢市は、市内業者から生成装置を無償で借り受けて製造しているわけだが、同社の起業支援をした経緯もある。同社の宣伝に利用されただけで、むしろ市の信用を落とすこととなっている。市は、市民の信頼を裏切ったことを謝罪し、早々に誤解を解かなくてはならない。
 配付事業を続けるのであれば、有効な濃度の次亜塩素酸水を生成できる装置に入れ替えるべきであるが、むしろ、新鮮な溶液をなみなみと使わなければ意味がなく、手指消毒に関する安全性も公的には確認されていないなど、使用方法が現実的ではない微酸性次亜塩素酸水の配布事業は、費用対効果の面からも打ち切るべきではなかろうか?