公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

核兵器廃絶は絵に描いた餅か

戦時下における唯一の被爆国である日本の政府は、核拡散防止条約(NPT)体制下で核兵器のない世界を目指す、と言っている。
しかし、具体的に、いつまでに、どのようにして核兵器廃絶を達成しようというのか?
核兵器廃絶を数値目標とした軍縮条約などないではないか。
やるやる詐欺ではないか?やる気など最初からないのではないか?
 
核兵器の数は有限。約13000程度なのだから、物理的には廃絶できないわけがない。
人間が製造し保管しているのだから、その気になればいつでも解体できる。
国家間の利害を優先し、合意がないからやれないだけだ。
戦争や犯罪が愚かだと分かっていてもなくせないのと同じか。
人間は人間をコントロールしきれない。
人間も生物であるがゆえに致し方ないか?
欲望や感情をコントロールしきれない。
自滅を招くことを、自ら避けることができない、愚かな人間。
愚かな人間であることを自覚し、理性が効いている時に、予防的に、自滅を招くようなことを無くしておく、という程度の賢明さは持ち合わせていないものか?
 
核兵器の不拡散に関する条約(国立研究開発法人日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)