人間力を培える大学教育に再構築せよ
そもそも、大学教員のほとんどは教育のプロではない。
大学は、教わるより、自ら学ぶ場。としての価値の方が大きい。
その中核をなすキャンパスという場が使えないのは、学生にとっては大部分の価値を失ったに等しい。
場の提供以上に価値のある、本来の大学教育に再構築するべく、大学教育のあり方を見直す好機でもある。
研究だけしたい研究者は企業や研究機関に所属すればよく、学費を払わせて学生を受け入れているからにはそれなりの教育を提供するべきだ。
誰でも大学に行ける時代となり、大卒は珍しくない。しかし、それ相応の能力を身につけられているのかは疑問だ。
大学は場を提供しているだけで、学生次第ではあるが、多くの学生は活かしきれていない。
大学教育が、意欲の如何に関わらず、基礎的な思考力や探求力、表現力を身に着けられれば、もっと主体的・自律的に生きられる市民が増えるだろう。
市民社会における大学教育の影響は大きい。
