公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国立市議会の責任放棄

本日、国立市議会総務文教委員会は、継続審査となっていた選管問題の陳情を否決した。とりわけ、陳情項目の内、市長の責任と議会の責任を求めた項目は全会一致で否決した。
事案の重大さの認識に欠けた中身のない薄っぺらな審議に終始し、正式な調査をすることもなく、責任の所在を明らかにすることもなく、自分たちの責任すら投げ出した。
選挙管理委員会が選挙の管理を10年以上に渡って怠るという前代未聞の事態は、選管をチェックする立場にある議会の責任も、執行機関に対する調整権や職員の身分に関する勧告権を有する市長の責任も、それぞれがそれらを怠ってきたことも問われている。
自分らの責任を棚に上げ、自分らに甘いから、他人にも甘くならざるをえない、ということだろう。
それにしても、議員らの調査力の無さ、追及力のなさ、市当局の答弁を鵜呑みにする主体性の無さ、、彼らが独自に明らかにしたこと、見出したことは何一つない。
まったく権力間の相互チェックが機能しておらず、国立市政全体でガバナンスが効いていない。だからこそ、こんな唖然とする問題が起きるのだと変に納得したが、市民としては怒りしかない。