公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

二小樹木移植中止陳情矢部議員当局質疑部分

・市民団体であろうが個人であろうが、公共の物を勝手に改変したり処分する権利などない。行政は民間に丸投げしてはならない。
・二小樹木移植は、公共用地の中で、公共事業の一部に関して、市民団体が市と協定を結んで行っていることであり、市民団体の自主的な活動ではない。市は全ての責任を負っている。
・「NPO等と国立市による協働推進の指針」は「NPO等」であってNPOだけが対象ではない。
 ・市当局は「協働開始は協定締結後」と血迷った答弁をしたが、ならばどうやって他団体や個人は「協働に参画できる機会を平等に有する」のか?政策決定過程からパブリックコメントや議会への報告等、「情報を公開し、また発信する。 評価、見直しを行う。」べきなのであって、こんなことは行政の一般原則である。指針は行政規則であり、行政が自ら定めているのであるから、自ら守るのは法的拘束力のあるなしではなく、内部統制の問題である。組織のルールを決めながら、それが形骸化しているのは、組織の欠陥であり、組織そのものの問題だ。
・市当局は、赤マーカー部分で安全の確認を怠っていることを認めているのに、なぜこの議員は「あくまで私個人が素人判断する限りでは、特段の危険性があるようにも捉えておりません」と無責任なことを言っていられるのか?質疑は聞きっぱなしで中途半端なものばかりであるし、明らかになったこともなんら踏まえず、何のために質疑を行っているのか、まるで主体性が感じられない。徹底的に調べた上で、市民を代表して議決に臨む、のが議員としての使命である。
・「市民が主体となっているプロジェクトについて、公権力がこれを中止させる、あるいは至急の撤去を行うというほどには恨拠が不足している」などと、この議員は明らかにこの事案を見誤っている。