公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

市民派クラブ結成!

個人の尊厳を重んじ、力によらない問題解決、力によらない平和の実現を目指す日本国憲法の精神は、私の目指す生き方でもあります。その精神を反故にし、個別的自衛権ならまだしも、集団的自衛権までも可能にする昨年の安保法制は到底許容できるものではありません。
たとえ他の政策が優れていたとしても、世論を無視し、有権者に向き合うことなく強行した安保法制のやり方は、民主主義を蔑にする暴挙です。国の根幹に関わる政策なのですから、これを第一の争点に解散総選挙をするか、憲法改正以外にも適応できる国民投票制度をつくって実施するべきでした。
確かに現在の国会勢力図も民主的な選挙の結果です。しかし、国会は代議制による間接民主制なのですから、代議士たる国会議員はあくまで有権者の代表にすぎません。当然、全ての政策に関して全権委任されているわけではないのです。民主主義を担保する選挙制度の不完全性を補うためにも、議員有権者の代表として、支持者だけではなく有権者全体に向き合い、合意形成をはかってこそ、民主主義を補完することができるのだと思います。しかし、支持母体や政党の論理で政治をわがもの顔に牛耳る政治家がいかに多いことか。そして、そうした政治家の怠慢を野放しにするおまかせ民主主義が蔓延っています。これらが、政治と民意の乖離、失望、他人任せ、の元凶なのだと思います。
組織の論理ではなく、市民の立場に立って行動する議員を増やしていけるかどうかは市民が声を挙げるかどうかにかかっています。投票による参政権を行使していない有権者が5割近くもいます。そうしたサイレントマジョリティが声をあげれば世の中は一変します。
元旦、私は、市民の側に立つ市民派市議であることを宣言するとともに、一人一人に向き合い、一緒に考え、一つ一つ地道に根気強く取り組んでいく決意のもと、新会派『市民派クラブ』を立ち上げました。