公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

本日行われた議会運営委員会にて、7月31日の松本市との親善交流事業について抗議の意を表明しました。
 まず、以下を確認。
・同事業に公費90万円が費やされた(本事業の公式行事としては、交流研修会と市政交流会の2部制。議会事務局の総務課長は1部のみに公費を支出したかの曖昧な答弁をしたが、会食を主とした第2部の運営にも事務局は関わっており、事務局職員の残業代も支払われているだろうから公費の支出がないはずがない。今後明らかにしていきます。)
・市政交流会の藤沢側の出し物は、3人以上会派による代表者会で議長に一任。
 問題点は主に3点。
・性的羞恥心にはたらきかけるお笑い芸(ブルゾンちえみ)を真似て、女性議員3人と男性議員2人が踊り、男性議員2人が上半身裸になった藤沢側の出し物は、宴会芸であり、公式行事にふさわしくない。松本市議会への失礼・侮辱であり、藤沢市議会の品位を汚した。
・このような下品な出し物は予想できず、受け入れ側の藤沢市議会関係者も、客である松本市議会関係者も退席するわけにはいかず、舞台上に注目せざるを得ない参加者に対するセクシュアルハラスメント
・議会側には議会事務局職員の業務環境への責任があり、こうした下品な出し物のある事業に携わらせてしまったことは、それら職員へのセクシャルハラスメント防止を議会事務局管理職もろとも怠ったということである。とりわけ、議会側の責任は重い。
 これら私からの指摘に対し、塚本議会運営委員長は「翌日、松本市議会に同行した際、昨晩の交流会に関して皆さん喜ばれていて、楽しい時間を過ごさせていただきました、という意見がありました。私の個人的意見としては、あなた以外の皆さんは喜んでいた、ということ。」
 他の委員から意見はなかった。
 セクハラというのは、往々にして、する側はハラスメントの認識がない。そして、相手との関係によって、被害を訴え出ることも難しい。今回の場合は、松本市議会側はもてなされた側であり、事務局職員は業務上の立場から、あれはセクハラだったと申し出ることは困難だろう。だからこそ、組織による事前の防止が重要なのである。
 人権意識が低すぎる。