公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

理由にならない言い訳ばかりのPCR検査問題

 本日の感染症対策専門家会議の会見では、PCR検査の数が増えない理由は、保健所を相談窓口としていたことによるマンパワー不足が大きな要因だったと言っていた。
 しかし、未だに検査拡充に否定的な論調は溢れているし、オリンピック開催のために感染者数を低く見せたかったという思惑等、医者が必要だと言っても門前払いするなど、検査を絞ってきた疑惑は後々検証されなければならない。
 そもそも、保健所のマンパワーが足りなかったというのは言い訳にしかならない。帰国者・接触者相談センターの運営は降って湧いてきた業務であって、以下の厚労省の事務連絡にもあるように、保健所職員でなければできないというものではない。
https://www.mhlw.go.jp/content/000607652.pdf
 マンパワーが足りないのであれば増員するべきで、即応しなかったのは行政の責任だ。
 また、検査機関のマンパワー不足についても、検査技師が足らずに疲弊しているとしばしば報道されてきた。民間検査機関の活用が遅れたことも問題であるが、公的な検査機関においても、最新の機器を導入することでかなりの改善ができるはずだし、多くの国で桁違いの検査数に対応できているのだから、なぜそこから学ばないのか?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57773940X00C20A4XB0000/
 ロシュ製の自動検査キットは24時間で4000人分の検体を全自動で調べられるというのだから、早急に導入するべきだ。少なくとも各県に一台くらいは。