重症者数のまやかし
東京都の重症者数は、都の基準と国基準を併記して報じている局もあるが、同時に報じられる厚労省発表の全国の重症者数に含まれる都の数は、都の基準のままだ。なぜ、都の数を国基準に置き換えて計算しなおして報じないのか?
例えば、8月18日の都の重症者数は、都基準では275人だが国基準だと1077人。厚労省発表の全国の重症者数は1765人。この中の都の数は275人(都基準)なのである。国基準に統一して計算しなおすと全国の重症者数は2567人となる。
厚労省発表の全国の重症者数と都基準の重症者数を比較すると都の重症者数は全国の15%程度だが、国基準で計算しなおすと41%にもなる。
全国人口の1割程度である東京都に重症者の4割が集中しているのである。
意図してか、無意識にか、感染状況が過小評価されている可能性がある。